ないまぜ日記

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クラウド・アトラス

原作は未読です。なので、かなり混乱しました。最後まで見ると話の流れは掴めるのですが、それぞれの物語が出来事を繋いでいるだけで、感情が繋がらない。いまひとつ、どのキャラクターにも感情移入できずに終わってしまった。ソンミというキャラクターはウォシャウスキー姉弟が好きそうだなーとは思ったのですが。

粗捜しばかりしてしまいそうな映画です。この映画で何をやりたかったんでしょう。物語を紡ぎたかったのならいっそのこと映画ではなくてTVシリーズとして描いたら良かったのに。その方がこの物語には合っていると思いました。同じ役者が、時代と人種を越えて転生した人物(と言えば良いのでしょうか?)を演じていますが、メイクの出来映えが悪くて顔の雑作に違和感が有り過ぎるので演技に集中できなくて大変困りました。どうしてここまで同じ役者で演じる事に拘ったのでしょうかねー。時代も人種も違っても前世ではあの人だったんだとほんの少しのヒントを与えるような描き方で十分だったでしょうに。

出演者は豪華です。一番楽しみにしていたのはベン・ウィショージェームズ・ダーシー。この二人が恋人同士で登場するらしいと知っていたので見たくなったわけですが。溜め息の出るようなお似合いな二人でした。こうであって欲しい!という典型的なゲイ・カップルという意味で完璧です(笑)。私のような物見遊山な邪な見方をする人には目の保養になる二人でございました。ジム・ブロードベントは相変わらず巧いです。トム・ハンクスの事が私は滅法苦手なので、この人が色んなキャラクターを演じ分けるのはどうでも良かったです。ヒュー・グラントの珍しい汚れ役は迫力不足で・・・。この人の役者としての限界を見た気がして残念でした。二枚目俳優からの脱却は難しい。

ところで、この映画で一番驚いたのは何時の間にかウォシャウスキー兄弟ではなく姉弟になっていた事だったのは申し訳なく思います。そうだと思っていたけど、やはりそうだったのか。これですっきり吹っ切れてまた面白い映画を撮ってくれそうな気がします。「バウンド」のような映画をまた作って欲しい。