ないまぜ日記

映画、海外ドラマ、音楽、その他諸々、ないまぜ日記

World Without End

【ネタバレ警報】

悪い評判ばかり目にしていたので期待してなかった「World Without End」ですが、予想外に面白かった。ピーター・ファースが出演するという理由だけで見たのですが、元々時代劇は好きです。チャンバラする騎士が登場するだけで満足する質です。そこらへんは小学生男子と同じ単純さ。その小学生男子の感覚、これがまさにピーターが出演したかった理由らしい。馬に乗って剣を振りかざす騎士を演じられるだけで良かったそうな。

←の写真はDVDに収録されている、チャンバラ出来て小学生男子(Schoolboy)みたいに興奮したというインタビューの模様です。頭はヅラつけたままなんですが、衣装を着ていません。もしかして、ヅラじゃなくてエクステだったのかしらーーーーー。インタビューでは衣装を着てウィッグを付けたらもう気分は騎士で楽しかったと話していましたが、インタビュー受けるのにヅラは付けたままで衣装を着てないって不自然もいいところでしょう。なんだか元ロックスターみたいな長髪に見えなくもない。心の王子、ロバート・プラントみたいな感じというか。いやいや、王子はまだまだ現役ロックスターですから。

このドラマの主役は黒死病です。人口の3割が死亡するなんて、余りにもとんでもなくて想像出来ない。もうひとつドラマの核になるのがカリスとマーシンの悲恋。で、このマーシンを演じているのがトム・ウェストン=ジョーンズです。サーシャーーーー(笑)。トムは「Spooks」でサーシャ・ガヴリックを演じていました。トムが出演するのは分かっていたのですが、まさか主役だと思ってないのと、髭のせいでまるで気が付いていませんでした。見始めてから、もしかしてサーシャが主役なんじゃね?と気が付きまして驚きました。

ベン・チャップリンが巧いですねー。サー・トーマス・ラングレーとして登場します。で、トーマス卿は出家してしまうのですが、修道院で戒律に反する愛を見つけてしまう訳ですな。もう一つの悲恋がこの禁断の愛です。修道院には小悪党のゴドウィンもいます。ゴドウィンの器の小ささを表現するのがルパート・エヴァンスは非常に巧かった。決して大成しない臭いがプンプンするのです。ゴドウィンは母の呪縛から逃れられない男。もう一人の母の呪縛を解けないエドワード3世にはブレイク・リットソンで、ベン・チャンプリンに似てるよなー、と思って見ていたのですが、これが大きなカラクリを解く鍵になるのでした。キャスティングが大成功。

エドワード3世の父、エドワード2世は王妃イザベラから王位を力づくで奪われます。そして王妃が愛人と国を掌握した後、エドワード2世の国葬が行われます。しかしエドワード2世は葬儀の後も生きていた。葬儀の後も生きていたのは最近の研究で裏付けられたというのを知っていました。

あれれ????????

トーマス卿はドラマの冒頭で何か大事な物を埋めて隠してた。
 ?
出家したのはかなり複雑な事情があるらしい。
 ??
明らかにゲイ。
 !
エドワード3世と似てる。
 !!
エドワード2世が王冠をその頭から剥ぎ取られる時、後ろ姿だけで顔は見えなかった。
 !!!
トーマス卿ってエドワード2世じゃん!!!

パズルがぴたーっとはめ込まれた瞬間の気持ち良さでした。物語が私の予想を裏付けるように進んで行くので、非常に面白かったです。ほら、やっぱり、私の思った通りじゃーーんという感じで。原作を読んでいないので楽しめる面白さです。

肝心のピーター(ローランド卿)ですが、前半は意外と出演シーンが多くて見応えがあります。そして予想通り死んでしまった。しかもあっさりと。ま、話が複雑なので脇役のシーンは少なくということだったと思いますがね・・・。再婚する事になっているローランド卿、その婚約者が娘みたいに若くて大喜びなのですが、事もあろうに聖職者である息子が婚約者と懇ろになってしまいます。結婚した後でそれを知ったローランド卿は怒り狂って嫁を階段から突き落として殺害。解り易い行動原理です。Crime of Passion の典型(笑)。

シンシア・ニクソン演じるペトラニラとローランド卿が昔は良い仲だったという訳有りな設定で、二人の共演シーンは艶っぽい良いシーンがあります。ま、ローランド卿が若い嫁に夢中なのを知ってペトラニラをムカつかせたのがローランド卿の運の尽きといった感じ。痴情犯罪だらけです。なんたって中世末期ですから。

黒死病の大流行の後、ルネサンス運動が起こったっていう締めくくり。
余韻の残る終わり方。
次のシリーズをお楽しみにという感じ。
ケン・フォレットに続きを書いてもらわないといかんな。