ないまぜ日記

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Spooks(MI-5)/S10,ep2

はぁぁ。このシリーズ最後まで見たくないなー。気が重い。

S10は極めて古典的なロシアより愛を込めてです。何しろハリー・ピアースがMI6に所属していた時代に遡る因縁ですから。ハリーは何気にジェームズ・ボンドと同僚でした。あちらこちらにロシア的で極端に感傷的なメロディが流れてきます。どうしてロシア風のメロディは嫌でも郷愁を誘うのかなぁ。ロシアはなぜこんなに哀しいのだろう??? ロシア的なメロディ、大好きだ。

シリーズを通して大きな陰謀があるという展開はもう飽きた。と言うより厭きた。そんなに世の中、陰謀ばかりあってはたまりません。毎度違うタイプのスパイが登場します。ep1では理念や主義にはまるで頓着せず金の為に働く傭兵スパイでした。このep2ではハリーが言うところの"Old-fashion(古風な)"スパイです。3年前にエリン・ワッツがスカウトしたマーサは正義の為に無償でスパイ家業に手を染めています。しかし、スパイの世界は非情なのです。

まるでSpooksみたいだと思った中国の外交官の妻が英国人を殺した事件を思い出します。あの英国人、かなりの食わせ者だったようですが、実際の所、ボランティアで情報提供していたのは事実らしい。英国外相は諜報活動について一切口にしないのが慣例なのに。政府が雇った人間ではないと否定すればするほど、そうだったとしか思えなくなる。頼まれもせず無償で情報提供していたとしてもMI6と関係があった事は確かなのだから。

ep2の無償奉仕スパイ、マーサは結局、見放されます。スパイの世界ではこれが普通。エリンはハリーの命令だったとは言えマーサを見捨てた事に対して責任を感じています。それをハリーがスコッチを飲む時間だなと二人でグビッ。ハリー、今までどれくらいスコッチ飲んだのでしょう。ハリー曰く、スパイには二種類の犠牲を要求されると訓練されるそうな。一つは自分自身の人生、命そのもの。もう一つは誰かの命を犠牲にする事。ハリーは何十年も誰かを犠牲にし続けてきたのです。ここ10年だけでも相当な人数の命を背負いましたから。それを背負う為にあの分厚い肩が必要なのかもしれぬ。

このepをもう一度見直したらエレーナ・ガヴリックに対して血圧急上昇で憤りました。サーシャは自分の父親がイリヤだと信じ込んでいるから、死んでもハリーが父親だなんて言えないと言うのです。そしてぬけぬけとこんな事を言うのだ。このクソばばあ! 図々しいにも程がある。どこまで厚かましいんだ。

サーシャはどこかあなたと似ているの。
後悔なら山ほどあるわ。
でもサーシャをああいう形で授かった事は違うのよ。
決してね。

これを聞いてハリーはニヤッとします。嬉しいと言うよりも、度胸あるなと感心しているように見えた。ハリーとエレーナは端から見れば一目で密会でしょ?訳有りよね?と言いたくなる空気がまとわりついています。ベートーベンの「月光」が流れる中、舞台上ではプリマがリハーサル。ハリーとエレーナの会話に被るシーンはサーシャが同僚を殺すところ。母を守る為に幼馴染みでもある同僚を殺す羽目になった気の毒なサーシャ。息絶えて聞こえなくなった相手に「すまない」と呟くサーシャ。愛する者を守る為には手段を選ばず守り抜こうとする。ハリーとサーシャのそこが似ているとエレーナは言いたいのか。くっそーー、この女もう本当に嫌だ。ハリーの昔の女だからって嫉妬してるわけではない。いや、多分それもあるけどね(笑)。ハリーも可哀想ですが、サーシャも可哀想だなぁ。