ないまぜ日記

映画、海外ドラマ、音楽、その他諸々、ないまぜ日記

タイタンの戦い(2010年)

レイ・ハリーハウゼン版の「タイタンの戦い」はワクワクして最後まで楽しい作品です。技術が進んだ今から見れば随分と子供騙しのように見えるかもしれませんが、その子供騙しの映像がワクワクさせる力を持っています。「アルゴ探検隊の大冒険」とか「シンドバッド七回目の航海」とか本当に楽しかった。ロンドン映画博物館でハリーハウゼンの展示を見てはしゃいだ過去あり。技術的な限界で動きがぎこちないのはありますがハリーハウゼンの映像には遊び心があって、それがワクワクさせるんでしょう。メデューサ(←写真)の体がガラガラ蛇で尻尾の先が音を立てるところが気味悪くて好き(笑)。

オリジナル版が好きなのにリメイク版にはちっとも食指が動きませんでした。神話ものやファンタジーものが大量に作られていて、これもその中の1本だとしか思ってなかった。それがあーた、夫が勤務先で借りてきたDVDに「タイタンの戦い」があったので何気なく出演者を確かめてみると驚いた。なんだ、この錚々たる顔ぶれは! 余りの豪華な出演者なので見始めたんですが、どうもいけない。まるでワクワクしねー。展開も出来るだけオリジナルから離れよう離れようとしているらしい。

オリジナル版とリメイク版の共通点、それは主役はどうでも良くて脇役がすげーってことですか。
オリジナルのハリー・ハムリンはどうしようもなく大根で突っ立ってるだけなので、ジュディ・バウカーとの演技力の差にジュディが気の毒になるほどでした。リメイク版の主役、サム・ワージントンって初めて見たと思っていたら「ターミネーター4」で見てました。記憶なし。大味な人ですね。

リアム・ニーソンがゼウスですってー。リアム・カニンガムとマッツ・ミケルセンなんて百戦錬磨の戦士で強烈に男前です。マッツかっこえーーー。リアム(ニーソンじゃない方)も皮肉屋で笑顔で凄める腕っ節の強い男です。ヴィンセント・リーガンもアルゴスの王様で登場。キャスティング・ディレクターは私の役者の好みに合わせてくれたのでしょうか。それほど良い役者ばかり集まってるのに話が面白くないってどういうこと?

そもそもペルセウスアンドロメダをクラーケンから救う為に奮闘するという大義名分があるんですが、これが揺らいでる。事もあろうにペルセウスアンドロメダには目もくれずイオと結ばれる。しかもゼウスがお前にやるよ、とポーンとイオを下賜してしまう。息子に自分の愛人を充てがっていいの? ま、神様にはそもそも倫理観とかないのかもしんないけど(笑)。

ギリシャ神話がご都合主義的な脚本のせいで迷走しています。というかペルセウスの行動原理が説明されない事が多くて、どうしてそういう事になるの?と納得いかない展開が多い。ラストがどん引き。私にはジェマ・アータートンがつい手を出したくなる別嬪に見えた事がないのですよ。ボンドガールなのに華がないってどういうことよ。スタイルは本当に良いんですが、絶好調に浮世離れした神々の話の中ではスタイルが良いだけじゃ厳しい。華がないといけません。オリジナル版に出演していたボンドガール、ウルスラ・アンドレスはかなり年下のハリー・ハムリンと撮影中にくっついて子供産んじゃうくらい華があるんですがねぇ(笑)。イオにはペルセウスが惚れるほどの魅力を感じられないのでラストシーンには本当に驚いて顎が落ちました。続編もあるんですね、これ・・・。金の無駄遣いとしか思えん。

酷い。けなしまくりじゃん(笑)。
男前なマッツとリアム(ニーソンじゃない方)を見られたから良いか〜。
オリジナルの「タイタンの戦い」を見たくなったぞー。