ないまぜ日記

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Miss Pettigrew Lives for a Day

リー・ペイスが出演しているのでDVDを買いました。
甘酸っぱい余韻の残る良い舞台を見た感じでした。見終わってしばらく良い気分でいられます。ウッディ・アレンの「カイロの紫のバラ」を思い出しました。あっちの方がより現実的なラストですが、こちらはもっと夢見るようなハッピーエンドで終わります。

リー君、やはり良いです。あのはにかむ笑顔は必殺ですなー。あのお人好しな笑顔は可愛いよ、やっぱり。この映画ではそれほど出演シーンが多くありませんが、舞台を経験した役者というのは映画やTVの経験しかない役者とはやはりどこかが違うと思わせました。若いのにどこか肝が据わってる感じがある。

主役のフランシス・マクドーマンドが冴えない家庭教師で登場しますが、あれよあれよと言う間に華やかなショービズの世界に巻き込まれていくのが楽しいです。1930年代、ロンドンの街は華やかに着飾ったショービズ界の人間たちとヴィクトリア駅で施しのスープをもらう為に列に並ぶ人が隣同士に存在しています。そこで二つの世界の人間が出会って物語が展開して行きます。

主人公のペティグルー嬢は牧師の娘でしがない家庭教師という堅物です。そこにショービズ界で這い上がろうともがくデリシアと出会います。女優といってもメイ・ウェストの映画で群衆の一人というエキストラです。ペティグルー嬢がメイ・ウェストの名前を耳にして目を丸くします。メイ・ウェストと言えば公序良俗を乱したとしてブタ箱まで入れられた女優。でもそれが人に演じさせられた役でなく自分で脚本を書いて自分で演じたという所にこの女優のすごさがある。たいした賢い女なのだ。でも当時の良識ある人々には軽蔑されていた。そのメイ・ウェストと仕事をしたのを誇りに思ってるようなデリシアです。枕営業は割り切ってやっているのです。

ペティグルー嬢にも恋の予感が始まりますが、相手を演じるキアラン・ハインズ。この人、男前という設定の役が多いんですが、私にはどうしてもマドロス酒場の酒焼けした赤ら顔のおっさんにしか見えないのでいつも困るんだよなぁ・・・。目は確かに魅力的なんですけどね。どこがマドロス酒場のおっさんに見える原因なんだろう。

仕事の為に三股かけてるデリシアが最後は誰を選ぶのかが鍵です。やっぱりそうでなくちゃと思うか、感傷的だとがっかりするか、現実はそんなに甘くないと小馬鹿にするか。最近バッドエンドがトラウマになっているのでハッピーエンドを見ると妙にしんみりして胸に沁みるなぁ(苦笑)。

どうして未公開なんだろ。良い映画なのに。