ないまぜ日記

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ルーブル美術館

ジョルジュ・ド・ラトゥールの「聖ヨセフ」は死ぬまでに一度は見てみたい絵でした。NHK特集でルーブル美術館が取り上げられた時にこの絵の事を知って以来、見たい絵だったのです。

パリに着いたのは金曜日だったのでルーブル美術館が夜遅くまで開館している日でした。ということでホテルにチェックインしてからすぐに移動。7時間ほど飛行機に乗った後で広大な美術館を見学するのは想像を絶する辛さです・・・。しょっちゅうベンチに座っては足を伸ばし足首を回し首を回し肩を回す。ひっきりなしに垂れる洟を噛み、咳き込みながらのルーブル美術館行脚でした。殆ど苦行(涙)。

それでもこの絵が見られたから良かったです。
父ちゃんのヨセフの顔を蝋燭の光は頼りなげに照らし、でこっぱちが反射している。でも息子のイエスの顔は同じ蝋燭の光とは思えないほど燦然と照らされ眩しい程輝いている。絵を見て眩しいからと目を細めそうになったのはこの絵が初めてでした。宗教画ではイエスや聖人に後光が描かれていますが、蝋燭の光に照らされるイエスの顔を眩しい程輝かせる事が後光の代わりみたいです。イエスの指が蝋燭の光を通して血管が見えそうに赤く透き通っているのが本当にすごい。余りに見事で唸っちゃうし、溜息出ちゃったし、ついでに洟まで垂れちゃうしでもう大変でした。

目的達成した充実感からかそれまでの忍耐が限界に達し、もうホテルに帰りてーーーーーー。ということで、あまりじっくり見ることもせずルーブルを出てしまった。かなり後悔です。もうちょっとじっくり見てくれば良かったよ。同じ展示室には「いかさま師」もあるはずなのになかったのです。学芸員に”なんでねーんだよ!”といちゃもん付けたかったのですが、ずーっと電話してるので話しかけられずでした。どこかに貸出中なんでしょうか・・・。

モナ・リザは別格の扱いで人だかりが凄かったです。絵の前に行けないくらいの混雑。中国人やドイツ人や日本人の団体観光客が絵の前で写真を撮りまくっていました。ルーブルは写真を撮って良いのも器がデカい。

↓ はオルセー美術館の時計の裏側
とにかく「聖ヨセフ」を見たいと思っていたので、アングルの「グランド・オダリスク」もターナーの「遠くの川と入り江の風景」もドラクロワの「民衆を導く自由の女神」も見逃したことをホテルに帰ってから気が付きました・・・。ルーブルはとにかく広過ぎて見逃してしまうのは当然だよなぁ。ミロのヴィーナスの半ケツを撮ったからまー良いかー。などと自分を慰めてみる。

レンブラントの自画像を見ていたらピーター・グリーナウェイ監督作「レンブラントの夜警」を思い出しました。レンブラントマーティン・フリーマンが演じています。映画を見ていた時には感じなかったのに、目の前でレンブラントの自画像を見ていたらマーティンがレンブラントにそっくりな事に今頃気が付いた!!! すげー。びっくりしたー。グリーナウェイはマーティンがレンブラントに似ているから役に抜擢したのでしょうかねぇ。