宮崎アニメの中では非常に分かり易い作品で大好きです。
「もののけ姫」辺りからどうもこう哲学的になってきたというか、アニメならではの痛快さとか単純に楽しいというのがなくなってきたのが残念で仕方ない。その点「ラピュタ」はボーイ・ミーツ・ガールの典型、高い塔から姫を救う騎士物語的な流れ(笑)。とにかく楽しい。音楽も久石譲が良い仕事してます。
何しろキャラクターがどいつもこいつもとてもよく描かれていて手抜きが全くない。特にドーラとムスカが好きです。
ムスカの「見ろ。人がゴミのようだ!」という台詞が素敵。宮崎アニメが大人が見ても面白いと思わせるのは、こういう細かい台詞にキャラクターの性格付けが非常に巧みに盛り込まれているところにあると思います。
ということで、好きな台詞がたくさんあるわけです。モウロ将軍(永井一郎)の”特務の青二才が!”とか、ムスカ(寺田農)の”制服さんの悪い癖だ”とか抜群の台詞廻しを聞きたかったわけですよ。ウキウキしてDVDを再生し始めたら耳を疑った。
あ〜あ〜、耳があ〜〜、耳があ〜〜。
ムスカの名台詞を脚色してしまうほどがっくりしました。ドバイのヴァージン・ストアでDHS39のセール価格で売っていたDVDには英語吹替えしか収録されていなかった(涙)。まさかオリジナル言語が未収録とは思いもしなかったのでがっくりなんてもんじゃあないです。日本で買うと宮崎アニメのDVDは高いので持ってなかったんですよねぇ。
はー、安物買いの銭失いになってしまった・・・。