ないまぜ日記

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Dark Shadows

「Dark Shadows」を見てきました。久しぶりにティム・バートンの世界にどっぷり浸りました。このところバートンが大人になってしまいハリウッドと折り合いを付けてる感じがして、どうもバートンらしさというのが鳴りを潜めているようで映画を見ても今一つ弾けられなかった。それが「Dark Shadows/ダーク・シャドウ」ではどうですか(笑)。楽しくてすっかり弾けました。
ただ、台詞が聞き取れなくて細かいところがまるで分からない(汗)。大まかな流れだけ掴めたくらいで。それでも、どうしてもこの映画は映画館で見たかったのですよ。これを見逃したら損する!

ジョニー・デップに白塗りが似合うのは「シザーハンズ」で証明済みですが、数十年経っても殆ど変らないのが驚きです。実はジョニデが吸血鬼なんじゃなかろうか。いやそれよりも、アリス・クーパーかもしれない。なんで40年前と同じように見えるのだ。底知れないおっさんだわ、アリス・クーパー。アリスという名前なのでバーナバスは女性を期待していたのにねー(笑)。1972年という設定なのでThe Moody Bluesの「Nights in White Satin」とか Donovanの「Season of the Witch」とか音楽も良いですね。魔女が登場する映画に魔女の季節。あまりにも納まりが良くてにやけます。

この映画でバートンが描きたかったのは、ずばり愛でしょう。オープニングロールを見ていて驚いたのはジョニデがプロデューサーの一人だった事です。知りませんでした。それほど思い入れの強い作品だったんですね。この物語に込めたものは色んな形の愛があるということなのかと思います。何しろ、あれほどお似合いのヴァネッサ・パラディと別れてしまったわけですから、愛情っていうのは儚いものですなぁ。三谷幸喜小林聡美が別れた時と同じくらい驚きました。

エヴァ・グリーンが演じたアンジェリークが一番興味をそそりました。アンジェリークがバーナバスに「私の心をあげるわ。」と言い、バーナバスは「君には心がないのに?」と答える。アンジェリークは自分と同じくらいバーナバスも自分の事を愛していると信じ込んでいる。一方バーナバスはアンジェリークの事は単に肉欲に溺れているだけで精神的な繋がりを感じているわけではない。ストーカーみたいなものです。そしてアンジェリークの喜劇的だけど哀しい勘違いが暴走するわけです。

アンジェリークがリサ・マリーに見えて仕方なかった(爆笑)。バートンがリサ・マリーと破局した理由は知りませんが、バートンのリサ・マリーに対する気持ちが「君には心がないのに?(どうやって心をくれるんだい???)」この台詞に現れているのかと思わせるものがある。リサ・マリーは二人が付き合っている時期にバートンをおっぱいで操る女などと陰口を叩かれていましたが、破局してしまうとそうだったとしか思えない。別れた後で約束した慰謝料を全部貰ってないと訴えるような女とは別れて正解だ。

ヴィクトリアとバーナバスの恋はバートンらしい切なさで溢れています。大人になってなかったバートンなら「シザーハンズ」のように、二人は所詮違う世界の人間だと別れ別れになってしまうんでしょう。しかし、バートンは成長しました(笑)。違う世界にいるのなら、二人が一緒になれる方法を妥協してでも探そうとするわけです。妥協というより歩み寄りと言った方が親切か。それにしてもバートンの好みの女って分かり易い。ヴィクトリアを演じているベラ・ヒースコートの目がリサ・マリーに似てます。ああいう目が好きなんだねー、バートンは。

一番愛情を感じたのはラストシーン。バートンのヘレナ・ボナム・カーターへの愛情が真っ直ぐに感じられましたねぇ。