ないまぜ日記

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裏切りのサーカス

アレック・ギネスがジョージ・スマイリーを演じたBBCTVシリーズ「Tinker, Tailor, Soldier, Spy」のDVDを買って、日本へ帰る前に途中まで見ていました。しかーし、英語字幕だけでジョン・ル・カレのこのスパイ・ドラマを見るのはツライ。分からん。何が何だかさっぱり分からん。映画版を見てやっとBBC版のあのシーンはそういうことだったのか!と合点がいきました(笑)。続きを見なければ。そうだ、難しそうで躊躇していた「The Spy Who Came in from the Cold」も見なきゃ。リチャード・バートン待ってろよ(笑)。

ゲーリー・オールドマンがスマイリーを演じる映画版が帰国中に公開されるのが分かった時は大喜びでした。絶対に行ってやる!と心に誓ったのさー。ベネディクト・カンバーバッチも出演しているので見逃せない。ジョン・ハートは出てるし、コリン・ファースも出てるし、トビー(勤勉)ジョーンズも出てるし、マーク・ストロングも出てるし。要するに英国俳優総出演の映画ばっかり見てるということですか。犯罪映画なら誰が犯人か、スパイ映画なら誰が二重スパイか、役者の格で分かってしまうとかなり幻滅してしまいます。今回はそうじゃないと良いなと思いつつ、やはりそうだったのかー、とガッカリしました。まー、良いや、面白かったことには変わりがないし。

ゲーリー・オールドマンのスマイリーはアレック・ギネスとあんまり違うので戸惑いがあったのは確かですが、ゲーリー流石でした。あの顔でじっとり見られたら怖いし。同じスマイリーという役ですが全く別物という感じです。ラジオドラマにもなっていてスマイリーを演じたのはサイモン・ラッセル・ビールです。おおお、タワーズ内相(笑)。スマイリーを演じると言う事は実力のある役者である証拠かもしれません。そんじょそこらの役者にこの役は手に負えない。

コリン・ファース共産主義に関することやらクリケットに関する事やら、「アナザー・カントリー」のトミー・ジャッドから知ってる人にはたまらんシーンがあります。未だに忘れられない名台詞。

クリケットは嫌いだ。面白過ぎるから。

この映画の時代背景は1970年代でSISの本部ビルは現在のヴォクソールではなくてケンブリッジ・サーカスにありました。だからSISの事をサーカスと言うわけです。これはル・カレの創造だったんでしょうかねぇ。スパイの隠語というのは面白いです。二重スパイの事をもぐら(Mole)と言うのもル・カレの造語だとか、以前から実際に使われていたとか、興味深い話がたくさんあります。SISの長官をCと呼ぶのは初代のカミングがCと署名していたからだとか。それにしても、SISやSSにはパブリック・スクール→オックスブリッジ出身者が殆どで、そのせいかゲイが多い。あの人も、ほらあの人も、あの人も(笑)。実際のところはどうなのか分かりませんが。今時のスパイはインターネットで募集するみたいですから、世の中変わりましたねぇ。

ラストシーンで流れる「ラ・メール」が意味深。何か意味があるんでしょうけど、なんだろう。