ないまぜ日記

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Byron

このところ、ピーター・ファースに入れ込んで"こんなことじゃ自分が駄目になるわっ!"と大いに反省し、ピーター以外の作品も見なければという思いでやっとこ「Byron(2003/BBC)」を見ました。自分が駄目になるって、どう駄目になるのか知りたい気もする(笑)。つか、もうちょっと駄目になってる気もしますけど。

ジョージ・ゴードン・バイロンですよ。ロマン派の詩人。没落した貴族で足が悪くて美貌の持ち主。これで詩人にならなかったら何になるんだって感じです。しかし、こういうお耽美な人、興味が非常にある反面"うっわぁぁ。鬱陶しいぃぃ。繊細過ぎる人間って扱いにくいから困るよねぇぇ"と距離を置きたい人だったりします。

主役のバイロンを演じるのはジョニー・リー・ミラー。あー、ぴったりです。適役です。エキセントリックな詩人がこんなに似合う人もなかなかいないでしょ。いいとこの坊ちゃんで根は良い子なんだけど、我儘で自己中心的という雰囲気がそこはかとなく漂ってました。

この作品を見ようと思ったのはフィリップ・グレニスターが出てるから。ジョニーじゃない(笑)。フィリップはバイロンの侍従の役(フレッチャー)で詩人という扱い難い事この上ないご主人に不平も不満もありながら実に忠実に付き従います。グランド・ツアーに出た時も一緒、スキャンダルでロンドン社交界から逃げるように国外へ出た時も一緒。バイロンの周囲にはバイロンの詩やバイロン自身に魅了された人が寄ってくるんですが、フレッチャーはそういう浮世離れした人々とは一線を画して実に地に足が付いているんですね。国外に出ている間にフレッチャー夫人が亡くなっていたことも主人のバイロンには言わずじっと耐えていたフレッチャー。どうして言わなかったんだと言うバイロンですが、言ったところできっと何も変わらない事はフレッチャーが一番よく分かっていたから言わなかったんでしょう。
イギリスに戻りアナベラと結婚したバイロン。そしてそのアナベラの侍女と再婚したフレッチャーですが、結婚してすぐにバイロンがまた国外へ行く為に離れ離れになってしまいます。もう行こうと立ち上がろうとする彼女を離さず抱き寄せるフレッチャーが切ない。やっぱりフィリップは黙って耐える男が似合うなぁ。

主役はジョニーなのでフィリップは男前には撮ってもらえないんですが、ラストシーン(写真参照)のフィリップは男前でしたよ。このドラマで描きたかったのは実はバイロンではなくてフレッチャーだったんじゃない?という気さえした!