ないまぜ日記

映画、海外ドラマ、音楽、その他諸々、ないまぜ日記

Life on Mars

デヴィッド・ボウイの熱心なファンは忌み嫌う(笑)という「Let's Dance」を最も良く聴いた邪道な私はグラム・ロックがちょっと苦手というか食わず嫌い。ボウイの曲のタイトルがそのままタイトルになっているドラマ「Life on Mars」を見ました。面白くて一気見です。The Who の「Baba O'Riley」とかCreamの「White Room」「Crossroads」とかツボにはまる曲が最高なんですけど。主人公のサム・タイラーはiPodで「Life on Mars」を聴いてたり、マーク・ボランに遭ってしまい興奮してたり、どうやらグラム・ロックがお好きなご様子。思わず車の運転に気を付けて!とか言ってしまう。マーク・ボランが自動車事故で死ぬ事を知ってるとこのセリフでサムの興奮してる気持ちが余計に分かります。勢いついでにスピンオフの「Ashes to Ashes」も最初の2話だけつまみ食い。こっちの曲はリアルタイムで聴いていたので知ってる♪

いやもうね、フィリップ・グレニスターを見るためにDVDを買ったわけですが、なんですかね、このフィリップは(笑)。可愛いんですけど、やけに。人を食った態度でふてぶてしい事この上ない。子供がすねていつも口を尖らせてるような可愛らしさです。単純に見てるだけで楽しい。これ、イギリスで女性に人気が出たの分かるなぁ。こんなに理不尽な野郎なのに愛おしくなるなんて訳分からん。フィリップ演じるジーン・ハントはやることがガキ過ぎて女性にとっては母性本能発生器みたいなもんか? 否応なく母性本能を感じさせるスイッチを押せるのかもしれない。他の男が同じことやったら、きっと殺意を感じるような事をしても憎めない男、ジーン・ハント。すごい。凄過ぎる(笑)。
21世紀に存在していたらただのセクハラおやぢでしかないジーンでしょうが、男ならきっとこんな何をやっても許される治外法権な男に憧れるのは当然でしょうねぇ。治外法権な男はやっぱり西部劇が好きっていうのが良い(笑)。ゲーリー・クーパーの「真昼の決闘」のポスターを貼ってるところが良いわー。立ち居振る舞いが西部劇の保安官。無法者相手にも全く動じない、法を守る立場の保安官が無法者以上に無法者っていうお約束なキャラクター。西部劇なら無法者と保安官なんでしょうが、1973年のマンチェスターではフーリガンとDCI(笑)。

とにかく男臭い。やること全て野郎成分100%。人である前に野郎!
おかげですぐに涙腺がゆるむジョン・シムが余計に楚々として見える(笑)。

ひかりのまち」で嫁が臨月でこれから金が必要なのは分かっているけど仕事を辞めてしまい、でも辞めたと言い出せなくてうろたえるのを見て、優柔不断と優しさが混然一体となってそこはかとなく頼りなさを醸し出す男だったジョン・シムですが、相変わらず楚々としてる。でも「Life on Mars」のキャラクター、サム・タイラーは骨細な体でパンチを繰り出していたのでちょっと驚きました。でもやっぱり"Will you just hold me,please"とアニーに泣きを入れるシーンは出色です。ま、このあとアニーに引っ叩かれるので可哀想なんですがね。ジョンは少し切れ長な目が涼しげで、鬱陶しいくらい目力が強烈なフィリップと好対照ですね。良い配役です。このドラマってきっと配役の勝利だったと思う。結局、主役の二人が全く相反する手法ではあるものの女性の母性本能に漬け込むキャラクターだったってことです。かなりずるくない?

ヨークシャー訛りって「the」を省略っていうか殆ど発音してないですねぇ。リズ・ホワイトが演じるアニーのヨークシャー訛りがほのぼのしてて、殺伐とした殺人課に牧歌的な空気を醸し出すんですよ。むっちりしてて可愛い。愛嬌あるなぁ。おっとりした喋り方がまたそのむっちりボディに似合ってて、サムとアニーがキスしそうになると邪魔が入るというお約束のシーンが微笑ましいのよねぇ。

「生きてると感じてる時が生きている時」と含蓄のある言葉を言うのはやはりバーの男(笑)。
この言葉がやけに気になっていたらあーいう結末ですか・・・。サムが屋上に上がった時に「あー、やっぱり」って思ったんですが。現実逃避と言えなくもないけど、生きている実感を持てる場所に、例え別の惑星に来たみたいだと思ってもこれこそが人生だと思える所に戻って行ったから良かったのかなぁ。複雑な構成なのでなんちゃって英語で、面白くて意味が半分分からないまま最後まで見たのでどう解釈するのか分からない所もあったり。解釈が一つだけっていうことでもないと思うし。また最初から見なきゃだわ。

「Ashes to Ashes」ではサムの事にも触れているので最後まで見るのが楽しみです。