ないまぜ日記

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英国王のスピーチ

アカデミー賞を受賞したせいか、この地味なイギリス映画が近所のシネコンで上映してました。しかも意外と長い上映期間なので見ることができました。ドバイでも上映してたものの、日本語字幕がないとわけわかんないと思って日本に帰ってから見るのを楽しみにしていたので間に合ってよかったです。

出演者がもーねー、達者な人ばっかりごっそり出演してます。マイケル・ガンボンなんて、出てくるだけで嬉しくなってくるねー。コリン・ファースの演技はさすがっていうか手堅い! コリンの真面目な性格が透けて見えるというか、責任感が強い男っていうのは演技では出せないと思うんですよ。演じる役者が責任感が強くないと説得力が出せないっていうか。その点、コリン本人が誠実そのものって感じですからね。

コリンのいつもの良い声はこの映画では封印されています。吃音障害に苦しむ男なので当然なんですが、ジェフリー・ラッシュに追い詰められて言い返す時に「I have a VOICE!」と言うところはいつものコリンのよく通る声で思わずはっとさせられました。やっぱり良い声だわー。

ガイ・ピアースエドワード8世は軽薄な男って感じでなかなかよかったですね。でもやっぱりイギリス人に演じて欲しかったなぁ。それにコリンが弟なんだけど、ガイの方が弟に見えちゃってどうしようもなかった(笑)。ウォリス・シンプソン夫人はイギリス人にはほんとに嫌われてるんですかねぇ。すげーヤナ女として描かれていて、ま、ジョージ6世とエリザベス后を良く描くために対照的な存在として描かれてるわけでしょうが。変に感傷的に美化して王冠を懸けた恋を描いてなくて私はすごく好きですけど。

この映画のクライマックスはそりゃ当然、ドイツに宣戦布告して不退転の決意だ!っていうジョージ6世のラジオ・スピーチなんでしょうが、私にとってのクライマックスは別のシーンにありました。

この映画、なるべく情報を集めずにまっさらな状態で見たので出演者もほとんど知りませんでした。まさかジェニファー・イーリーが出てるなんて思いもしなかったのでジェフリー・ラッシュの妻役でジェニファーがスクリーンに出てきた時には思わず身を乗り出しましたよ。なんでジェニファーがエリザベス后役じゃないんだかなぁ。ヘレナ・ボナム・カーナーの方がそりゃ国際的に名声はあるけど、エリザベスだよ。リジーじゃーーん。「高慢と偏見」のMr.ダーシーとリジーの再会ですよ。

ジョージ6世のコリンがライオネル・ローグのジェフリー・ラッシュの自宅を訪ねて初めてローグ夫人に会うシーンで、勿体つけてなかなかコリンとローグ夫人のジェニファーが顔を合わせないんです。小憎らしい演出というか、ここで間を置くとMr.ダーシーとリジーを早く会わせろよ!と「高慢と偏見」ファンは思うわけですよ。絶対狙ってますね。このシーンは私にとってクライマックス・シーンでした(笑)。

それにしても、良い役者が勢ぞろいでしたねー、この映画。
アンソニー・アンドリュースがボールドウィン首相で登場したんで、嬉しかったなぁ。相変わらず目が色っぽいわぁ。