ないまぜ日記

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スコットランド旅行記 その5

エディンバラ 中編」

スターリング郊外にあるドゥーン城を見に行った11月26日、午後2時半頃にはヘイマーケット駅まで戻って来ました。ヘイマーケット駅との往復券だったのでウェイバリー駅までは乗れなかったのです。スコットレイルはちゃんと改札があるので、キセルは不可能。ヘイマーケット駅からトラムでプリンシズ・ストリートまで行きスコットランド国立美術館へ向かいました。この段階で足腰はかなり疲れていました。予定通りの電車に乗るために駅まで走ったのも効いた・・・。美術館へ入ったものの、とりあえず休憩したいと思いカフェでお茶を飲みながら半分寝ぼけてぼーっとしていたら、あっという間に1時間くらいたってしまいました。ドゥーン村の郵便局で折角切手を買ったから絵葉書を誰かに書こうと思っていたのですが、なんかすっかり疲れていた。なんともう4時近い。いかん、5時で閉館してしまうのに。

この美術館で見たかったのはレンブラントエル・グレコと「スケートをする牧師」と「モナーク・オブ・グレン」。残念ながらランドシーアの鹿さんはロンドンに出張中らしくて不在。さっき調べて分かりましたが11月29日からロンドンのナショナル・ギャラリーで展示されてるらしいです。なんてこと・・・。特別展示だと入場料が必要なのかな。ロンドンでは行く時間なかったから仕方ないか。で、更に驚くべき事実が発覚しました。「スケートをする牧師」はスコットランド人の、スコットランド人による、スコットランド人の為の絵という「ザ・スコットランド」と思っていました。

そしたらあーた
作品解説に
「最近の研究によるとアンリ=ピエール・ダンルーの作品の可能性がある」
って、え?
なに??
フランス人が描いたの???
二度見したけど間違いない。
うっそーーー。
そんなのありー?

日本人の私がこれだけ驚くのですから、スコットランドの方々はきっと驚いたなんてもんじゃなかったでしょう。何しろミュージアム・ショップではこの絵のグッズがたくさん売られていました。私はマグネットと絵葉書をしっかり購入したもんね。フランス人が描いてようが知ったことか(笑)。生真面目そうな牧師が真面目な顔して姿勢良くスケートをする姿がどこか滑稽で大好きな絵なのです。それにしてもこの美術館、かなりすごい。ルネッサンス絵画もたくさんあるし、やはりラファエロの「聖母子像」はすごいね。遠くからでも視線を持って行かれるパワーがありました。日本人が好きな印象派も見応えありました。

レンブラントを前にして、私はよっぽどフランドルやネーデルラント出身の画家の絵が好きなんだなーと思いました。ファン・エイクブリューゲル、デ・ホーホ、フェルメール、ヒエロニムス・ボス、そしてレンブラントレンブラント、好きだわー。エディンバラでもグラスゴーでもレンブラントを見られて嬉しかった。元々好きだったのですがピーター・グリーナウェイの「レンブラントの告発」を見てから益々好きになりました。態とらしいほど劇的に描くのに的確なので文句言えない有無を言わさない感じ。傲慢さがドーンと伝わってくるけど天才だから許されるという感じ。どうだ参ったか!という感じ。その辺りはカラヴァッジォにも通じるものがあると思うのですが、レンブラントの方が健全で倒錯の匂いが薄いなと。マーティン・フリーマンレンブラントにそっくりだというのも面白かった。レンブラントの自画像を前に、アムステルダムにもう一度「夜警」を見に行きたい!と強く思いました。行きたい所があり過ぎて、どこが一番行きたいの良く分からない。死ぬまでに行きたい所と思ってしまうといつまで経っても行けない気がする。死ぬまでに、と考えると時間はまだまだあると考えてしまう。通勤中に暴走するバッテリー付のママチャリに轢かれて死ぬかもしれないし、行きたい所は早く行かなきゃダメだなと最近良く思います。

美術史を勉強したら面白そうだと思いつつ、アカデミックに美術の事を勉強したことなどまるでないので、何か良い本があったら誰か教えて欲しいくらいです。まーでも、学術的に研究するわけではないし、直感的に単純に好きかどうかで見る方が良いかなとも思ったりして。でもやはり知らないよりは知っていると更に面白くなるとは思います。毎日時間がなーいと焦って見て回っていましたが、この日は改めて自分の好きな絵の傾向を強く感じた日でした。

既に外は真っ暗ですが、街は賑やかでした。ドバイで購入したお気に入りのM&Sの股引が限界にきていたので、プリンシズ・ストリート店に寄りました。懐かしー、この洋服売り場の感じ。高級感を出したいけど品質は大して良くないから近くで見ると残念な物が多いという印象のM&Sです。なんだかすごい貶してる感じだな。M&Sは嫌いじゃないです。特に食料品売り場。でも今日はサーマルレギンスを買いに来たんだった。店内中セールだったので期待したのですが、なぜかサーマル下着売り場はセール除外。それにね、VATが付いてると高い高い。3枚くらい買うつもりでしたが、2枚にしときました。スコットランド銀行発行の紙幣を使い切りたくて買いに来たのですが、現金が足りないときたもんだ。

税金高いな・・・と凹みつつ、ヘイマーケット駅までトラムで戻り、アパートの近所のカレー屋さんに入りました。入ってびっくり。カレー屋さんだから庶民的かと思ったら、なんだか小洒落てるんですけど。お安くカレーで済ませるはずが失敗したなー。でも小洒落たカレー屋さんのパラックパニールは美味しかったです。アパートへ帰って洗濯してさっさと寝る事にしました。