ないまぜ日記

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スコットランド旅行記 その3

勤め先で風邪をもらってしまい、鼻のバルブが馬鹿になって息苦しいので数日は何もしたくなかったのです。
しかし良く考えたらもう今年そんなに残ってなかったのか。
年を越す前に旅行記を仕上げたい!と焦る師走。

グラスゴー編」

スコットランド滞在3日目の11月25日はグラスゴーへ日帰りで行って来ました。ネイティヴグラスゴー訛りを聞くのが楽しみでもあり、不安でもあり(笑)。

借りていたアパートの最寄駅、ヘイマーケットからグラスゴーまでの往復チケットはオンラインで購入済み。チケットは24日にアパートへ帰る時、ヘイマーケット駅に寄って発券しておきました。世の中便利になったものよのぉ。便利になったお陰で色々と細々と計画を立てておく事も出来ますが、大抵は計画通りにいかない。今回のスコットランドでも計画通りすんなり動けた日は一日もなかったのでした。いやまー、計画倒れは想定内ではあるのだけどさ・・・。

25日は日曜日で終日オフピークの割引対象。で、どの電車に乗っても構わないという分かりやすさでしたが、いつもこのオフピークが何時から何時なのか良く分からない。運行する鉄道会社でも基準が違うのかな。どうもシステムが良く分からない。ヘイマーケット駅は小さな駅でプラットホームも少ないので、ウロウロせずに済みます。結局、エディンバラ・ウェイバリー駅には一度も行かなかったので比べようもなし。ヘイマーケット駅には20分ほど早めに到着しましたが、駅は人気が無く閑散としていました。イギリスではなんだか良く分からない理由で列車が運休してしまうので早めに駅へ向かったわけですが、グラスゴー往きではなかったものの、アバディーン往きはあっさりと運休になっていました。駅のアナウンスも当然エディンバラ訛りなので、ちょっと聞き取りにくかったりするんですが、まだまだエディンバラ訛りはいける。しかし、一生懸命聞いても運休の理由は不明のままでした。クワバラクワバラ。

座席指定をしなくても席は割と空いていて、ゆっくり過ごせました。1時間弱でグラスゴーに到着すると雲は殆どなく晴天。陽射しがキリリと鮮やかでした。その代わり放射冷却現象が起きて気温は低く風も強かったので日陰はとても寒かったのです。陽射しの暖かさが有り難かった。冬のスコットランドはどこもかしこも店仕舞いが早くて、博物館でも17:00に閉まります。その為、効率良く回らないとあっという間に時間切れです。そこで、観光スポットを効率良く回って市内を循環する観光バスのチケットを予約しておきました。朝9時頃にグラスゴー・クィーン・ストリート駅近くのバス停から乗車して、クライド川沿いにある交通博物館とトールシップ博物館へ向かいました。

City Sightseeing Busは観光都市で良く見かける観光バスで、車内アナウンスがイヤホンで聴けるようになっています。日本語はありませんでしたが英語があるのでなんとかなるかと思ったのですが、これが・・・。グラスウィージャン恐るべし。き、聞き取れない(汗)。なんて言ってるのか分からない。半分も分かりませんでした。バス停の名前と左手に見える建物は〜等々、見事なグラスゴー訛りの解説が続きました。聞きしに勝るグラスゴー訛り。いやこりゃすげー。英語に聞こえないくらい違う。映画やドラマは演じる役者の表情を見ながら台詞を聞くから、聞き取れてる気がしていただけなのだな。自分が降りる予定のバス停を聞き逃さないように耳をダンボにして集中して聞き入りました。なんとか目的のバス停で降りることができたので、ある程度はグラスゴー訛りを克服できたのかもしれない(笑)。

朝日がクライド川を照らしています。
トールシップ博物館からの眺め。

トールシップ博物館は殆ど朽ち果てていた元商船をスペインからタグボートで引っ張ってきた!という珍しい船でした。しかも意外と最近の話なのが更に驚きの事実。

猛々しい軍艦とは違いどこかのんびりとした風情でした。船長室にはバスタブまで付いていたし、客室は猫もくつろげる。一瞬、本物の猫が迷い込んで昼寝してると思ったらぬいぐるみでした。売店でこのぬいぐるみも売ってます。洒落が効いてる。海図や航海日誌なども展示されていて実に興味津々で見学できました。人もいなかったし。それでも船内のカフェがちゃんと営業していてカプチーノが飲めた。冷えていたので温かいものを飲んでほっとしました。

まだじっくり見て回りたかったものの、見たい所がたくさんあるので先を急ぎます。しかし、交通博物館の開館時間が日曜日は11:00だというのが分かってなくて、10:45にドアを開けようとしたら開かない。え?なんで?と思ってエントランスをよくよく眺めたら日曜日は開館11:00って書いてあった。他にも勘違いしていた人がいた。おっちょこちょいはどこにでもいるのだ。

交通博物館は小さな子供連れの家族がたくさん来館していていました。あれは子供喜ぶよねー。ババアでも楽しかったし。メッサーシュミットKR200が展示されているのは分かっていたので、これを探してウロウロしました。まさかあんな高い所にあったなんて。バスの時間が迫っていたので、本当は近くで写真を撮りたかったのに、見上げるだけになってしまった。とほほ。リライアント・リーガルが離陸しそうな展示の仕方で、細かな演出が面白い博物館でした。特に鉄オタとか車マニアというわけではないのですが、基本的に蒸気機関とか機械系のものが動くのを見るのは面白くて好きなので、ここだと何時間でも過ごせます。

とはいえ先を急がなければならないので、ランチでもしようと思いましたが思い直し、観光バスのバス停に向かいました。順調に市内循環観光バスでケルヴィングローヴ博物館へ移動。博物館へ行くとしたらバス停16番で降りれば一番近いのですが、バス停13番で降りてケルヴィングローヴ公園を通って行く事も出来る、と車内アナウンスは言ってるような気がした。その時はそういう気がしただけ。そういえばバス停13番でピンク色のコートを着たおばちゃんが慌てて降りて言ったのは、博物館に行けると思ったからだったのかな?と後から気が付きました。そしたら、そのおばちゃんと博物館を見学した後で、博物館前のバス停で再会しました。このおばちゃんすごく良い人だった。

ケルヴィングローヴ博物館にはどうしても行きたかったのです。スピットファイアーを見るために。日本人にとって零戦が特別なのと同じで英国人にとってのスピットファイアーは国の自慢であり誇りなんだと思います。ドイツに、というよりヒトラーに負けなかった象徴なんでしょう、きっと。

チャーチルの禿頭にスピットファイア が激突していた

真面目に撮ったのもあるよ

これはヘラジカでアカシカではない
けどこれ見ると最早マッツの顔しか浮かばない
ハンニバル/シーズン4」が製作されないかな(祈)

博物館は楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまい、博物館のカフェでサンドイッチを食べてお昼を済ませバス停へ!

ところで、イギリスのバス停に電光掲示板が設置されたのはいつからなのでしょうか。6〜7年くらい前にはロンドンのバス停に導入されてたような。利用者の多いバス停ではあと何分で何番のバスが来るという表示がされるようになって便利になったなと思っていたのですが、ま、この何分ってのはまるで当てにならないのも事実で、結局は来るまで待つしかないわけです。エディンバラグラスゴーのバス停にもこのシステムが導入されていました。観光バスはさすがにないかと思ったらそんな事はなくて、ちゃんと表示されていました。それによると午後2時前の時点で「14分遅れ」・・・。

このバス停にいたピンク色のコートを着たおばちゃんが話しかけてきました。温かいコーヒーで手を温めながら。私がバス停に着いたのはバスの時刻より1分前。定刻5分前に出発された前科があるので不安になっていましたが、遅れていたので間に合いました。

私:なんだよ、焦って来たのに遅れてんのかよー。くそー。14分て遅れすぎだろ、おい!(日本語で毒づく)
おばちゃん(以下 O):バス遅れてるみたいね。何分遅れ?
私(以下 I):14分遅れらしいですよ。
O:さっき、あなたと同じバスだったのよ。
I:あ! 公園の所で降りてましたね。
O:美術館はここで降りろって言うから降りたのに、公園を突っ切ってかなり歩いたわー。そしたら美術館の目の前にバス停があるじゃない! あははは。
I:かなり待ってるんですか?
O:もう10分は待ってるわよ。遅れは40分じゃなくて14分よね?
I: あはは。大丈夫、14分!
O:あなたどこから来たの?
I:日本から。
O:私はウェストミッドランドから来たの。
I: バーミンガムの近くですよね?
O: そうよ。桜が見たくて日本に行ってみたいのよ。でも膝が痛くて長時間のフライトはもう無理だわ。グラスゴーに泊まってるの?
I: エディンバラです。日本の自宅からエディンバラのアパートに到着するまで22時間かかりましたよー。
O: NOOOOOO!
I: 疲れましたねー。ロンドンで1泊した方が良かったですね。
O: あなた英語はどこで勉強したの? 留学してたの?
I: いえいえ、私はサイモン・ル・ボンに英語を教わりましたよ。
O: あははははは。DURAN DURANねー。彼らはバーミンガム出身ね。

とかなんとか、バスが来るまで20分近く喋ってました。おばちゃんはかなり日本に興味があるらしく、桜は綺麗ねーと連発するので、実はソメイヨシノの花は香りがないと教えてしまった。ショックを与えたようでしたが、その代わりに桜の葉で包んだ桜餅というお菓子があって、桜の葉の良い香りがするんだよ〜と話したら日本らしいわねーと感動していた。これでプラマイゼロになったか。このおばちゃんの話は面白かった。

ここから、最初に乗った市内中心部のバス停に戻って、そこから東側へ回ってグラスゴー大聖堂へ行くつもりでした。10分もあれば行けそうなのに市内は渋滞してなかなか進まなかったのでした。それもそのはず。この日はグラスゴーのお祭りでパレードがあるんだとさ。道路封鎖されてた・・・。結局、バスを途中で降ろされ「3時まで運休します!」と運転手さんは言い残して何処かへ行ってしまった。

呆然。
3時まで40分もあるよ。
ほんとにさっき運行再開は3時って言ったっけ?
聞き間違いだったらどうしよ。
グラスゴー大聖堂って歩いたらどれくらいなんだろ。
でも坂道多そうだし、つか既に腰が痛くて歩きたくないんだけど。

など色々考えてたらパレードがやって来た。なんかゆる〜いパレードでした。でも楽しそう。クリスマス・マーケットも始まっていて街は賑やかでした。パレードをぼんやり眺めてクリスマス・マーケットをのぞいてるうちに運転手さんが帰って来た! キキマツガイではなかった模様。良かったー。

また循環バスに乗りグラスゴー大聖堂へ。午後からは雲が出て薄暗くなってきました。パレードの影響なのか渋滞でなかなか進まず、大聖堂に着いた時は殆ど日暮れ。ステンドグラスは明るいうちでないと美しさが半減する。残念。

バス停から大聖堂への道すがらターディスを発見しました!
開いてたら絶対コーヒー買ったのに、悔しい。

幸運だったのはグラスゴー大聖堂ではコーラスのリハーサル中だったのです。お腹に響くようなソプラノが素晴らしくてねー。良いもの聴きました。大聖堂の中でパイプオルガンと混声合唱とを聴くと、圧倒的としか言えない迫力でした。神は存在すると説得する為には神が如何に偉大か、如何に己が取るに足らない存在かを感じさせなきゃいけないのでしょうが、凄みのある混声合唱は実に力強く説得力がありましたなぁ。厳かで美しく品格のある見事なコーラスでした。

大聖堂の売店も店仕舞いして絵葉書すら買えず・・・。仕方ないのでバス停へと向かいました。既に日が沈み風も強くて寒い。それなのに時間通りにバスが来ない。待ってる間に南アジア系の若者が二人やって来た。バスの時刻表を見て何やら喋っていたら私に「リバーサイドへ行きたいんだけどこのバス停で良い?」と聞いてきた。「ミュージアムアットリバーサイド?と聞いてみたら兄ちゃん達は違うと言うしさー。良く分からないと謝ったらトボトボ歩いて行ってしまった。

つかさ、海外でも国内でも観光中でも道を聞かれるのはどういうわけなの? こっちが聞きたいわ(笑)。

20分程遅れてようやくバスが来ましたが、今日の循環バスはこれが最終と運転手さんに言われてしまった。え? まだ行きたい所あるんだけどーと言っても無理なものは無理でした。ザ・庶民の市場はもう店仕舞いしてるだろうしね、この時間。マッキントッシュハウスは行けなかったよー。とほほ。

グラスゴーで晩御飯を食べて帰るつもりだったのですが、バスの遅延に一日中振り回されてどっと疲れたので早々にエディンバラへ戻る事にしました。発車寸前に乗り込んでみたら席が空いてない。何車両も移動してようやく席を見つけました。パレードを見て帰る人がおおかったのかな。

ヘイマーケット駅に着いてアパートへ戻る途中にハンガリー・レストランを発見! スコットランドハンガリー料理ってシュールだなーと言うことで入ってみました。じゃがいものスープが激ウマで、ランゴシュ(揚げパン)にニンニクの効いたサワークリームとポークシチューをトッピングしてもらったらこれも激ウマ。ランチが遅かったのでお腹減ってないとか言いながらガッツリ食べました。ご馳走さまでした。

この日はアパートに戻って洗濯三昧でした。洗濯機があると良いよねー。