ないまぜ日記

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The Fall 警視ステラ・ギブソン シーズン3

いやー、圧倒的なジリアン・アンダーソンの演技でした。
すごいよ。本当に。ジリアンはすごい。

ポール・スペクターがなぜシリアル・キラーになったのか。そこをどう描くのかとても気になっていました。このシーズンでポールの過去が色々と明かされていきます。母親が幼くして亡くなって、カトリック系の児童施設に入ったというところで、あああああ。そうか、アイルランドだもんね。多いよね。神父に性的虐待されたパターンときたか。

予想していたよりも意外と直球勝負できたなー、というのが正直な感想でした。典型的なパターンと言いますか。
ポールの連続殺人犯としての造形は実在した色々な連続殺人犯を元に造られたと思うのですが、どうしてもテッド・バンディが思い浮かびます。一見するとハンサムで人当たりが良くて知的な好青年。ブルネットの髪の長い女性を狙うとか、テッド・バンディそのものと言いますか。

このシーズン限りで次はないらしく、最後はぎゅーぎゅーに詰め込んで描かれていたように感じました。あと1話あったらなと思います。ジョン・リンチがどうやら酒浸りになってきちゃってるのを上手く話に絡められただろうし、ステラの夢日記に何が書いてあったのか、などなど。初めてポールが殺人に手を染めてそこから抜け出せなくなっていく過程を描けたのではないかなと。尋問中にステラから自分の過去を見てきたかのように指摘された事で激昂し、ステラを激しく襲うポールの迫力は素晴らしかった。それまで、ポールが暴れているシーンは殆どありませんでした。いつも穏やかで優しそうな二枚目のポールは、やはり何かが弾けると極端に暴力的になる事をここできっちり示しておきたかったのかと思います。そうでないと、あんな優しそうな二枚目が人を殺したりするかしら?と疑うわけですよ。もうそれこそ、テッド・バンディなのです。

ジェームズ・ノートンサイコパスを演じた「ハッピー・バレー」では、あんな優しそうな顔をしてるのにレイプや殺人を犯すなんて信じられない!という視聴者の反応が多くあったそうで、脚本家のサリー・ウェインライトは非常に驚いたそうです。その視聴者の反応を受けてシーズン2では裁判での判決ではなくサイコパスの言葉を信じて利用される女性が登場します。

「あんな二枚目がそんな事するはずない」心理。
不細工な男が犯人だったら「なるほどね!」心理。

あー、恐ろしい。