ないまぜ日記

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レジェンド 狂気の美学

←こちらは本物のクレイ兄弟。

このところトム・ハーディ祭りと化してます。双子のクレイ兄弟をトム・ハーディ一人二役で演じると知った時から必ず見に行こうと思っていました。新宿シネマカリテという映画館に見に行ったのですが、久しぶりに行った新宿駅で迷いまして上映時間に間に合わないかと思いました(笑)。

相対的には見に行って良かったです。トムの演技力を味わうには申し分ない映画だと思います。敵対するギャング役でポール・ベタニー、双子にへばり付く間抜けな刑事役でクリストファー・エクルストン、双子を調子に乗せてしまう弁護士役でデヴィッド・シューリス、そして極めつけがアメリカからやってくるマフィア役でチャズ・パルミンテリときた! パルミンテリ氏はどんな役をやっても堅気とは思えず本物にしか見えません(笑)。

小さな役でも、えー、この人が!という豪華な役者を揃えてありまして実に見応えのある演技が繰り広げられています。でもそれだけだった・・・。トムのこの役にかける意気込みというか、双子が乗り移った演技には本当に目を離せないものがありました。しかし、ほとんどアイドル映画なのです。とにかく、トム最高な映像を作る為に全ての予算をつぎ込んでしまったようでした。なんだか、薄っぺらい内容になってしまっているのです。

脚本が悪かったんだろうなぁ。感傷的っていうか、どうも軽薄なんだよなぁ。所詮はガラの悪いイーストエンド出身のチンピラが時代に乗ってしまって暴れまくったのですよ。それを美化して描くのを私は求めていませんでした。双子のギャングをトム・ハーディに演じさせる!という金の匂いがするアイデアにプロデューサーが全て懸けたのかもしれません。ハリウッドに気に入られると変な方向に向かってしまいそうで心配だわ(笑)。

なんて勿体ないんだ・・・。面白くなって当然の映画なのにどうしてなんだよ。惜しいなぁ。この映画で一番好きなシーンというか、この二人を良く表現したシーンだと思いますが、二人がこっぴどく喧嘩する時、ロニーがボトルを使おうと拾い上げるとレジーから止められ聞き分け良くボトルから手を離す。これには大笑いでした。