ないまぜ日記

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チャイルド44 森に消えた子供たち

これ、原作がとても話題になっていて映画化になったので気になっていた作品でしたが、見逃したままでした。アンドレイ・チカチーロの事件をモデルにした事だけは知っていたのですが、映画が始まったらまるで時代が違う。あれー? 1953年ってスターリンが死んだ年じゃなかったっけ??? などと、些か頭が混乱したまま物語は進んで行きまして、そのまま頭が混乱したまま終わってしまった。

この映画の主題がぼやけたまま、映画が混乱しているからこっちの頭も混乱してしまった気がします。チカチーロをモデルにした犯人はパディ・コンシダインが演じているのですが、連続殺人犯を追い詰めていく緊迫した追跡劇を期待していたので期待外れでした。犯人追跡劇が主題でないなら、大粛清が終わって第二次大戦も終わってスターリンの独裁体制が確立して全国民が密告者になり得た時代を丹念に描いているかというとそうでもない。ホロドモールを物語に絡めてあるのですが、なんだか中途半端で・・・。そしてこれが一番だったかもしれませんが(笑)、ロシア訛りの英語で台詞を言う意味が分からない。これがイライラした原因かもなぁ。ゲーリー・オールドマン、ヴァンサン・カッセルチャールズ・ダンス錚々たる顔ぶれの登場人物たちが勿体無い。原作はとても面白そうなのに、どうしてこんな事になってしまったんでしょうねぇ。

アクションシーンが見辛いのもちょっと困りました。臨場感を出す為のステディカムなのに、これでは逆効果というか。あんまり近付き過ぎると目が追いつかなくて何が起こってるかわからない。更にものすごく細かくカット割りしてあるもので、動きの連続性が分かりにくくなって、今殴ってるのがどっち?となって分かりにくくなりました。

肝心の犯人ですが、あっさり射殺されてしまいました。申し訳程度に動機を告白するシーンがありました。第二次大戦中にドイツで凶暴な人間に洗脳され、戦後になって資本主義社会でしか存在しない連続殺人犯がソ連に逆輸入されたって事でいいんでしょうか。この設定だと、アンドレイ・チカチーロ本人ではなくてアンドレイの父親のようですね。何が何でもナチスを悪者にしたいのはハリウッドの意向なのかなぁ。ホロコーストをビジネスにするとえげつない。

ま、ドラゴンタトゥーの女とマッド・マックスのコンビですから。この史上最強の夫婦ならば誰にも負ける気がしないので、ハッピーエンドで終わっても不思議じゃない(笑)。