ないまぜ日記

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暁の出撃

暁の出撃(The Dam Busters)」を戦後70年特集が色々と企画されたお陰で初めて日本語字幕で見る機会を得ました。ありがたや! というか、日本版DVDが発売されていたんですね。知らなかったなぁ。脚本はピーター・ファースが出演している「スカイエース」の原作者であるR.C.シェリフです。面白くないわけがない。

例えばピーター・ジャクソンはオフィスの廊下にこの映画のポスターを貼るくらい好きなわけですし、リメイクする話もあったくらいですから本当に好きなんでしょう。ダムをぶっ壊すというのがおそらくツボなのではないかと思いますが。そうそう、ジョージ・ルーカスもパクったというか(笑)。デス・スターの換気ダクトを攻撃する一連の話の流れがこの映画にそっくりです。

そんな無茶な事を!という実現性の低い事をやり遂げる事に興奮を覚える映画なわけです。戦争映画にはそういうものが付き物ではあります。作戦を成功させた時の高揚感に酔いしれるわけですね。しかしそこはハリウッド映画ではないのでこの作戦を発案した科学者は、犠牲者がそれほど出ると分かっていたらやらなかった、と後悔する辺り、とてもエゲレス的です。それにしても、この作戦が実際に行われたという事が私には奇跡に思えるし、成功したのがまた信じられない。とはいえ、ダムは半年後には修復されていたというのがまた・・・。ドイツの底力でしょうか。

超低空飛行をしなければならないわけですが、当時の高度計では測定不可能。それを克服する為に照明を灯して水面に反射させて距離を測るというアイデアが最高です。単純なアイデアだけにすぐに実現できるところがまた良い。手作り感満載。この映画が凄いのはRAF全面協力の下、機体もパイロットもまだまだ現役でランカスター爆撃機の本物を飛ばして撮影できた事です。今じゃ、実際に飛行できる機体は殆ど残ってないでしょうし、飛ばせても撮影で酷使するなんて無理ですから。凄いねー。本物ですよ。

気になったことがひとつ、コールサインです。ギブソンの愛犬の名前が日本語字幕でトリガーとなっていて、犬の名前ってトリガーじゃなかったけどなー、なんかおかしいなーと思ったのです。あー、そっか、あの言葉は現代ではご法度で使うわけにいかないというのに気が付きまして。苦肉の策なのですね。日本語字幕で犬を呼ぶ度にトリガーとなっていて音と字幕が違うので戸惑ってしまった。でもあの名前は単に黒い犬だったからあの名前なんでしょうが・・・。