ないまぜ日記

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悪魔のようなあいつ

言わずと知れた沢田研二が主演した伝説的なドラマです。

父は三億円事件に並々ならぬ感心を持っていて、事件発生から何年!といった特集番組が放送される度に食い入るように見ていました。そんな父ですから当然「悪魔のようなあいつ」は見ていたはずで、私も断片的な記憶があったのでしょう。とはいえ、まだ幼稚園児の頃に放送されているので記憶が混乱しております。「LOVE 抱きしめたい」を歌う時のジュリーはずぶ濡れになって血の滲んだ包帯を右手に巻いて、傷だらけの手を上げて「さよならぁぁぁ♪」と曲の最後を締めくくっていました。ジュリーの歌にはドラマがあったなぁ。この演劇的な演出のジュリーと「悪魔のようなあいつ」のジュリーが一緒くたになっていました。

一度も再放送された事がなかったそうですが、久世光彦がジュリーにベタ惚れして製作したドラマですから見たかった作品です。DVDが発売になった時に買おうとしたら高過ぎて手が出なかった。それがTBSチャンネル2で放送されたので嬉々として録画しました。久世さんがジュリーを撮りたい一心で撮った作品です。全編にジュリーへの愛が溢れています。ジュリーが好き過ぎて気が違った久世さんが演出しているわけです。藤竜也が演じた野々村は久世さんなんですな。報われない愛をジュリーに捧げているわけです。切ない程の久世さんの愛を感じた(笑)。

当時のお茶の間には刺激が強いドラマは視聴率が伸び悩んで17話までしか製作されなかったそうです。このドラマで残念なのはジュリーに演技力が足りない事だけでしょうか。惜しいなー(笑)。ま、あの役を演じられるのはジュリー以外にいないのでそこは目を瞑らなければなりませぬ! 篠ひろ子の看護婦コスプレが楽しめます。あんまり綺麗で退廃的なのでコスプレにしか見えません。滅多に存在しないアンニュイな空気を纏ってる貴重な女優です。久世さんの女優の趣味が良くて嬉しい。大楠道代が最高だ。この人を見ているとジェニファー・ティリーに見えてくる! ねんねこ姿で赤ん坊を背負っている細川俊之が異常な迫力があります。久世さんのドラマは脇役が良い。だから主演が下手でも大丈夫。

いやいやジュリーが大根だと強調してるようですが、私はジュリーが大好きなのです。
実写で少女漫画が似合う男なんて普通じゃないですから。
ジュリーのこの当時の魅力は異常ですなー。

最近は丸々と太ってジュリーの面影を見つけるのに苦労する感じですが、太ったジュリーも嫌いじゃないです。声も良く出るし。どうやっても隠し切れない色気があって怪しい輝きがある。

久世さんはエッセイにジュリーへの偏愛を語る中でジュリーの事を魔少年と形容していました。ドラマのタイトルを「悪魔のようなあいつ」ではなくて「魔少年」にすれば良かったと後悔していたらしい。愛が深い(笑)。