ないまぜ日記

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夢千代日記

懐かしいドラマがBSプレミアムで放送しているので、なんとなく録画しています。取り敢えず「夢千代日記」の5話を見終えました。「続〜」と「新〜」も放送される予定なので録画しようと思います。意外と細かい筋を覚えていて自分でも驚いた。このところ毎日異常に暑くて底冷えのするこのドラマを見ると、余計に裏日本の寒さを感じられる。

NHKの「ドラマ人間模様」という枠では良いドラマが良く放送されていたようです。向田邦子の「阿修羅のごとく」も「あ・うん」もこの枠だった。見ていた当時はまだ小学生だったから自分で見ようと思って見ていたわけではなくて親が見ていたから一緒に見ていたのだろうけれど、記憶に残っていたドラマが再放送になって大人になってから改めて見直したんだと思う。

日本海のイメージはこのドラマで決まりました。長い冬、重たい雪、強い海風、重く垂れ込めた雲。兎に角、真っ暗なイメージを持ってしまいました。そういう意味では偏見を持ってしまったわけです。このドラマには不幸な人しか出て来ない。死にたい人ばかり出て来る。何しろこのドラマのテーマは道連れだ。旅する道連れではなく死に行く道連れだ。突き抜けた悲壮感がある。どこまでも哀しい。

吉永小百合の当たり役というか、この人の為の脚本なんだろうなー。それなのに物足りないのは何故だ。吉永小百合という女優に面白味を感じないのですが、同じように清純派だった夏川静江(おスミさん役)の素晴らしさを見ると、どこがどう違うとあんなに味わいが出るのだろうなーと不思議に思うのです。緑魔子のストリッパーにケーシー高峰のニセ医者に樹木希林の芸者という曲者揃いの上に、加藤治子の宿屋の女将や刑事役の林隆三と巧い役者ばかりで見応えがあるなんてものじゃないくらい濃い。その濃さに消化不良を起こしそうで見た後にどっと疲れますが見て損はしない凄みのあるドラマです。