ないまぜ日記

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ヴェラ 信念の女警部

「信念の女警部」ですよ。誰ですか、こんな副題を付けたのは。わざわざ女警部って、要らん世話じゃ。

英国北東部が舞台になっています。私が想像する英国北東部そのものです。いつも雨が降っていて、風が強くて、夏でもコートが手放せない。曇り空の下の緑は濃く、海の色は黒く寒々しい。

タイトルのヴェラを演じているのはブレンダ・ブレシン。大好きな女優です。うら寂れた飲み屋にいそうな下世話でキーキー喚くようなあの話し声が特徴的。でもあの声も話し方もなぜか非常に魅力的です。段々と肉付きが良くなって包容力も更に倍。

ドラマは田舎特有の閉鎖的な環境で事件が起きます。日本の田舎も同じかもしれませんが、旅行とは無縁でパスポートなど見た事も無い、生まれた町から一度も出た事がない、一人旅なんてとんでもない、ましてや一人暮らしをした事のない人が実はかなりいるものです。生まれた町から一度も出て行かないとどうなるのでしょう。世の中には色んな人がいるとか、楽しい事がいっぱいあるとか、良い面ばかりを押し付けたくなります。けれど最近思うのは、井の中の蛙がずーっと井戸の中に居て井戸の外へ出なければ何も知らなければ、それはそれで完結した幸せなのだなと思うのです。嫌な事を知らなければ思い悩む事もない。閉鎖的な英国の田舎町での刑事ものを見ていると、なんとなくそういう事を考えてしまいます。

このところ、英国刑事ものばかり延々と見ているのですが、同じ役者が色んな刑事ものにゲスト出演するのです。リアム・カニンガムとか。ヴィンセント・リーガンは「ヴェラ」には出演してなかったんだっけ・・・。最早記憶がゴチャゴチャです。知った顔が出てくると嬉しくなるのですが、ジョン・リンチが出てくるって事は絶対何か裏があるよなー!と勘ぐりたくなるので困ります。自分の贔屓の役者ならきっと美味しい役に違いない!とか、きっと派手に犯人役だ!とか、確実に一捻りはあるはずだ!と邪推してしまうのです。犯人探しの楽しみと言えますが、邪念が入ると困る時もあるのだ(笑)。

相棒のジョーが無駄に男前なのが面白いです。口が悪くて太ったおばちゃん警部と二枚目な相棒という日本ではまず考えられないコンビが新鮮です。随所にヴェラは子供が苦手なのを示すシーンがありまして、自分を見ているようでした(笑)。それにしてもブレンダがうちで着ているロング・カーディガンが素敵なのです。買えないようなお値段なんだろうな・・・。