ないまぜ日記

映画、海外ドラマ、音楽、その他諸々、ないまぜ日記

ピクニック at ハンギング・ロック

この映画を最初に見たのはいつだったのか。確かビデオで見たので15年以上前なのかも。

ピーター・ウィアー監督のこの作品、その昔、雑誌など色んなところで見かけていたんですが、なかなか見る機会がなくてようやく見られた時はすごく嬉しかった。それがシネフィル・イマジカでディレクターズ・カット版というのが放送されたので録画しておきました。久しぶりに見てもやっぱりこの雰囲気が独特で初めて見た時の感覚を思い出しました。

オーストラリアという男臭い砂漠の土地です。目の前には椰子の木が生えてるような砂漠のど真ん中にいかにもビクトリア朝時代の建物が建っている。レンガ作りの建物の女子寄宿学校なわけですが、生徒たちは真っ白なレースにリボンにフリルです。みなコルセットを着けてる時代。校長の書斎にはビクトリア女王の写真が飾られてます。1900年というのも意味有り気。19世紀が終わり20世紀がすぐそこまで来ている1900年。翌年には20世紀と共にエドワード朝が始まるわけです。

うーん。意味深。

実際に起きた少女と教師の行方不明事件を題材にした小説が元になっているそうですが、実際の事件の詳細はどうだったんでしょうね。とにかく、些細なシーンにも意味があるんじゃないかと疑り深くしつこく見直すと益々深みにはまっていく映画です。

台詞の多い映画は説明しすぎるとこちらの想像力を使う機会がなくてつまらない。押し付けがましく感じてしまう。色んな解釈があって良いと思うので。解釈を一つしか許容しないような脚本を書く人は傲慢だと思う。この映画は台詞が最小限でこちらの想像を最大限に膨らませてくれる映画だから好き。分からないから面白いときがある。謎は謎としてとっておいたほうが艶っぽい。

行方不明になる少女ミランダを演じたアン・ルイーズ・ランバートは台詞にもあるようにボッティチェリの天使のようです。謎めいていて、美しくて、どこか諦めたような老婆みたいな目をする時がある。
ジェレミー・ブレットの「シャーロック・ホームズ」の「修道院屋敷」にレディ・メアリで出演してます。つい最近、チャンネル銀河で放送していたのを見たばかりだったので「ピクニック〜」を見て彼女に気が付きました。「修道院屋敷」を見る度にこの人どこで見たんだっけなぁぁぁ、と思っていたんですがミランダだったとは! あー、驚いた。