ないまぜ日記

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テリー・ギリアムのドン・キホーテ

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死ぬまでこの作品は見られないのかもしれないと思っていた。

カンヌ映画祭での一悶着があった時に、やっぱりこの作品は呪われてるのだと思っていた。

 

日本で公開される日が来た。

前売り券買った。

ほとんど義務感で初日に行った。

 

ジャン・ロシュフォールジョン・ハートに捧げられていた。

あの二人のドン・キホーテもきっと良かったと思うけれど、ジョナサン・プライスドン・キホーテにぴったりの年になるまで映画の方が待っていたのかもしれないなーと、感慨深かった。

この感じ、マーティン・フリーマンがビルボを演じる年になるまで映画の方が待っていたのと同じだ。

鳥肌が立った。

 

と思いながら、帰りの電車でパンフレットを読んでいたらジョナサン、あんたもそう思ってたのかい(笑)。

 

この作品のラストシーンで思ったのは、「未来世紀ブラジル」のラストシーンを最初に見た時と同じだった。

狂ったもん勝ちなんだと(笑)。

それはテリー・ギリアムが言う「夢を諦めない」と言い換えても良いのかもしれない。

狂ったもんが連綿と受け継がれていく。ジャン・ロシュフォールからジョン・ハートへ、ジョナサン・プライスへ、そしてアダム・ドライバーへ。

 

テリー・ギリアムはサンチョから・ドン・キホーテになったんだな。

 

正月は風邪っぴき

明けましておめでとうございます。

 

なぜか分からない。

正月は風邪を引いて寝込む事が多い。

 

今年の風邪は持病の薬をもらいに行った病院でもらったに違いない。

なんてこった。

 

とはいえ、正月は実家へ帰る気もなく、東京で一人で寝正月にする気満々だった。それを実現する為に年末にシチューやらミートソースやら大根の煮物やら、あれこれ作って冷蔵庫に貯め込んでいた。

 

お陰で元日から三が日、ずーっと寝正月。

部屋から一歩も外に出なかった。

風邪は大して熱も出ず咳もあまり出ない。

 

さて、明日から仕事だ。

 

本年も宜しくお願い致します。

 

 

大晦日にインディ・ジョーンズ

今年が今日で終わる。
今朝は目が覚めたら11時27分だった。
最早、今朝と呼べない時間に目が覚めた。
晦日インディ・ジョーンズをだらだら見て過ごせる幸せを噛み締めている。

ここ数ヶ月は土日の休みは引越しの準備、引越し後は部屋の片付けで休みに何もしないでゆっくり過ごすことがまるでなかった。常にあれをしなきゃ!これをやらなきゃ!と焦っていた。とにかく、元夫から逃げ切る事に必死だった。離婚後、ある役所の手続きで一度だけ会う必要があったのだが、役所での手続きは30分であっという間に終わった。だが、会う予定の日の前後はずーっと胃がムカムカするし、イライラするし、悪夢は見るしで実に不愉快だった。

だが、もう二度と会わなくて良い。
令和元年が終わる。
逃げ切った!

ご飯もおやつもあげないのにいつも遊んでくれた近所の飼い猫たぬこ。
2月下旬、従兄弟が亡くなった前日に会ったのを最後に姿を見かけなくなった。それから梅雨まで週末になるとたぬこを探したが、二度と会えなかった。
ひとつだけ後悔するのは、たぬこを連れてさっさと逃げれば良かったのに、という事だ。


取ってつけたように
来年も宜しくお願い致します。

座右の銘

KEEP

CALM 

AND

CARRY

ON

 

すっかり座右の銘になった。

 

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引越してから丁度ひと月になった。写真にあるダンボールは既に部屋から消えたが、まだ部屋は散らかり、荷物は片付いていない。狭い部屋で如何に家具を置かず、普段の出し入れで苦労せずに荷物を詰め込むかで大いに悩んでいる。かなりの難問だ。しかし、年内には目処を付けたい。年を越すとやる気を失いそうだ。

 

ベッド下は大量の布と毛糸で塞がってしまった。洋服やバッグ等はかなり潔く処分したのだが、布と毛糸は捨てたくなかった。気に入って買った布や毛糸を処分するのはアイデンティティを捨てるのと同じだと言える。

 

断捨離は良い事だと思う。ミニマリストも結構だ。ただ私には必要のないものも必要だ。ヘルシンキで一目惚れしたマグカップも、何を編むか考えてにやけたアルパカ の毛糸も、必要ではないがアイデンティティを見失わず自尊心を維持するのに必要なのだと思う。

 

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Boris The Spider

 

引越し荷物に紛れていたのだろう。ハエトリグモを連れてきていた。ボリスと命名した。借りた部屋は1階で敷地内には大きな欅があり、夏は藪蚊が発生しそうだ。こんな季節でもいつの間にか部屋にチョウバエが飛んでいる。ボリスの出番だ。頼むぞボリス。

KEEP CALM AND CARRY ON

冷静に粛々と

 

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今までこの言葉がこれほど身に染みた事はなかった。離婚すると言ってから引越すまでの間、人生で最も冷静さを保つ事が困難だった。

 

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がらんとした部屋で思わずシルベスター・スタローンのようにジャンプしながらガッツポーズをしてしまった。

 

カオスな部屋からプロフェッショナルな仕事であっという間に荷物が積み込まれてトラックは出発し、私は電車で移動中である。

 

なんだこの清々しさは。

只々嬉しい。

 

人生を精算する副産物としてマイレージがどっさり貯まる予定だ。賃貸契約や引越し代、新たに購入した家電品等々、全てクレジットカードで支払った為、一気にマイレージが貯まる。更に引越しに伴って契約したインターネット回線の申込みで某ポイントがたっぷり貰えるらしく、そのポイントはマイレージに交換できるのだ。国内片道くらい軽く貰える。嬉しい。転んでもただでは起きない。

人生の精算 続き

離婚する時に人の本性が出るのは真実だ。

 

これまで、私は毎月、実家への仕送りをしていた。それとは別に先々月にまとまったお金を私から渡したのだが、夫がボーナスをもらうと夫からも実家に毎年お金を渡していて100万円を超える額になっていたらしい。私が渡したものも含めて全額返せと要求された。

 

百歩譲って、こういうお金は妻が夫に返すものなのか? 返すなら私ではなく両親に返せと言うべきだと思うのだが、どうなんだろう。母にも事情を話しておかないといけないので話したのだが、そりゃもうひどいショックだったらしい。私は夫がそういう人間だと知っているので、あ、やっぱり言ってきたなくらいにしか思わなかった。

 

良い人だと思われたいから、お金のかかる人に大袈裟に感謝される事をやる人だった。

 

おおおおっとぉ。

過去形にしてしまった。

まだ死んでないし離婚もしてないのに。

 

どうにかして早く逃げ切りたい。

 

【追記】

妹は、「金を返せ!」やら「半分しか返さねーよ、クソ野郎!」やらなんとかかんとか、薄汚い争いを「泥仕合」と表現した。我が妹ながら上手いことを言う。座布団一枚。

人生の精算

今月末で人生を精算することにした。

これまでも諸事情で何度か人生を精算する事を断念した。

どうしてもっと早く精算しなかったのか。

もっと早く社会復帰していたら。

それが悔やまれる。

いやもうどうでも良い。

独り暮らしをする楽しみを満喫する。

 

夫(もうすぐ元夫)と一緒に住み始めてすぐ、何やら得体のしれない違和感があった。その違和感は言葉では簡潔に明確に表せない違和感だった。いつも殆ど無表情なのに慄いた。目を見て話さない。会話のキャッチボールがまるで出来ない。話の途中で全く違う話で割り込んでくる。いくら説明しても話の主旨とはズレた答えしか返ってこない。説明の仕方が悪いのかと色んな違う言い方をしても、返ってくる言葉は一言一句変わらない。20秒前にタイムスリップした?と思えるほど、違う聞き方をしても同じ答えを何度も繰り返す。双方が違う話をしているような答えが返ってくる。聞きたくない話は「その話は終わり!」と自分勝手に宣言して強制終了だ。一番イライラするのは鸚鵡返しにされる事だ。私が質問している方なのに夫が鸚鵡返しで質問してくる。その度に質問しているのは私です!と言わなくてはならない焦燥感。打っても響かない、暖簾に腕押し、暖簾の向こうには真空の宇宙が広がっているようだ。リビングは宇宙の果てのレストランのように何処からも誰からも遠く、二人でいるのに果てしなく一人ぼっちという孤独感は私の精神をとてつもなく疲弊させた。

 

夫に感じるのは自閉症スペクトラムの人に対する違和感だろう。と、私は確信している。素人判断に過ぎないが。診断は本人にまるで自覚がないので出来るはずもない。夫は仕事に対して並々ならぬ集中力を発揮するらしく一生懸命やるので、それなりに出世したようだ。だが本当に仕事以外には何もない。それが私には恐ろしくて仕方ない。

 

数年前にアスペルガー症候群が話題になった。話題になるという悠長な状況ではないのだが、これまで得体のしれない夫に対する違和感、その頃にはある意味で恐怖に成長していたが、漸く納得できた。アスペルガー症候群を今では自閉症スペクトラムと言うそうだ。

 

自閉症スペクトラムの人には自分以外の人の気持ちを推測する想像力がないらしい。自分の視点からしか物事を判断しない。だからこその冷酷な言動になるということが理解できた。その脳の仕組みは納得出来るが、冷酷な言動を私は受容出来ない。精神をズタズタに傷付けられる。

 

おのれ、良くもそんなことぬかしやがったな!

 

何度激怒したか最早思い出せない。結婚して半年で10Kg太った。イライラするから過食に走ったのだ。大きなトラブルが起きる毎に体調が悪くなった。耳鳴りが鳴り止まなくなり、不眠症になり、血糖値も血圧もドンドン上がった。耳鳴りが酷くなって高音域は難聴だ。アラーム音が非常に苦手になった。今回の台風に伴う避難勧告などの警報音も耳鳴りを酷く増強させるので、血圧が上がって心臓がバクついた。

 

体の不調もあるが精神的に参りそうになるのが一番恐ろしかった。その恐怖を紛らす為に映画やドラマの世界に逃げ込んだ。今思えば編み物を始めたのも現実逃避だった。なんとか自分の世界に逃げ込んで夫とのあらゆる事への共有感の無さを、薄気味悪さを考えないようにしたが、所詮そんなものは対症療法に過ぎない。冷酷な言動を無視出来るほど達観していないし、寛大でもなければ忍耐強くもない。ただ誰に相談しても「男の人はそんなものよ〜。うちもそう!」と言った返事しか返ってこない。いやうちとは状況が違うと思うよ!と言っても仕方ない。私がおかしいのかと随分悩んだ。だが、どう考えても我慢にも限界がある!と九州に帰る計画を立て、仕事や部屋を探すのだが、その度に大きなトラブル発生でそれどころではなくなった。ま、それも自分に対する言い訳になる。

 

従兄弟が死んだ日、葬儀に出席する為に東京と九州を往復して精神的にも肉体的にも疲労困憊の状態で夜遅くに帰宅した。夫は予想内の状況ではあったがその言動にプッツリと切れた。予想出来るから許せるという問題ではないとその時に思った。そこで最終的に決心した。東京では家賃が高いが時給も高い。フルタイムで働けばなんとか生活は出来る。旅行には滅多に行けなくなるが、夫から逃げ切る事が最優先だ。粛々と荷物を整理し始め部屋を探した。

 

私から離婚すると言った後での夫との話し合いがやはり全く噛み合わず、長期化すると思った。泣いて土下座したり逆ギレしたりする夫を私は淡々として眺めるだけだった。夫が泣いても土下座しても同情心など微塵も湧き上がらないのは我ながら驚いた。そこまで嫌気がさしているわけだ。11月に私が出ていくと聞くと突然夫の態度が変わった。出て行くのを止めても無駄だとやっと分かったらしい。私が出て行ったらすぐに夫が「自分で離婚届を出す」と言われた。賃貸契約は今の名前で手続きした、他の手続きもあるのでちょっと待ってくれと頼むと「それはそっちの問題でしょ。俺には関係ない。」との返事が帰ってきた。全くその通りだが、これこそが夫に疲れ切った核心だった。自閉症スペクトラムの症状の最たるものだと思う。相手の都合や感情は一切気にならない。分からないので気にならないのだ。思わず笑ってしまった。

 

もう振り回されなくて済む。

久しぶりの独り暮らしが楽しみで仕方ない。